LAN工事の費用を抑えるポイントとは?

現在、インターネットを使ったネットワーク環境が不可欠なものとなり、当然ほぼ全ての企業や組織・団体にもネットワーク環境が構築されています。普段何気なく使っているインターネットも、そのネットワーク環境を構築することは素人では当然できないので、LAN配線などを行うには専門の工事業者に依頼することになります。工事をしてもらうので当然工事費用はかかりますが、費用は一般的に ”1坪あたり10,000~20,000円” と、おおよその相場はあるものの、費用を抑えるいくつかのポイントがあるのです。

そこでここからは、LAN工事の費用を抑えるポイントをご紹介いたします。

▶目次

  1. LAN工事費用を抑えるポイントとは?
  2. まとめ

1、LAN工事費用を抑えるポイントとは?

まずは、LAN工事にはどのような費用が必要になるのか知っておく必要がありますよね。費用の相場は、冒頭で説明した通り「1坪あたり10,000~20,000円」となっているものの、その費用の内訳がどうなっているのか、ある程度理解しておくことが大切になります。

LAN配線工事の費用は主に、

  • 人件費
  • 材料費
  • 施工費

と、大きな括りでは3つに分類でき、さらに以下の通り細かく分かれております。

項目 費用相場
派遣費/作業員1人 5,000~10,000円
LAN配線費(幹線) 8,000~12,000円
パッチ配線(5m以下) 2,000~4,000円
ルーター設置・設定 10,000円
HUB設置費 3,000~4,500円
PCネットワーク設定 7,000円
合  計 35,000~49,500円

以上の様に、各項目でもある程度の相場があります。

では、どうすれば費用が抑えられるのか? それは、

  • 機器やLANケーブルを自分で用意する
  • 無線LANを有効に併用する
  • 他社の見積もりと比べて交渉する

と、費用を大幅ではないものの、ある程度は抑えることができます。

➀「機器やLANケーブルを自分で用意する」

LAN工事では、HUB(LAN配線で使われる集線装置のこと)とLANケーブルを利用します。そのHUBとLANケーブルは、当然工事業者が用意するものですが、自分で用意しておくことも出来るのです。最近では、amazon、楽天などの通信でも簡単に入手できます。

HUBはネット通販では1台2,000~4,000円で購入できますが、業者に依頼すると1台6,000円前後かかります。
LANケーブルに関しては、業者に依頼すると一般的に1m 500~600円ぐらいかかりますが、自分で購入すると1m 200~300円で済みます。

最初の計画段階で新しいネットワークの構成が決まって、材料がどの程度切要なのか把握出来たら自社で用意しておくと費用が抑えられます。また、HUBやLANケーブルは、メーカーによって性能にさほど差がないので、できるだけ安いものを選ぶことも出来ます。

➁「無線LANを有効に併用する」

導入する環境の規模にもよりますが、広いスペースにLANケーブルを設置するには、ケーブル自体のコストも掛かりますが、その敷設のための工事費用もかなりのものになってしまいます。そこで、無線LANが有効になります。無線LANはご存知の通りLANケーブルが必要ありませんよね。

極端に言えば、デスクトップPCや複合機は有線LAN、ノートPCは無線LAN、というようにすればLANケーブルの材料や敷設の費用を抑えることができます。ちなみに、一般的な無線LANルーターには有線LANが内蔵されているため併用は可能です。計画の段階で工事業者と相談しながら進めてみましょう。

➂「他社の見積もりと比べて交渉する」

何か品物を購入したり、工事を依頼しようとした時、法人なら当然数社から見積もりを取りますよね。それは、LAN工事も例外ではなく数社に見積もり依頼すると思います。その際、他社から出された見積もりを見せながら交渉してみると良いでしょう。

材料費を交渉することは難しいですが、人件費や施工費といった項目で、派遣費はA社が安い、設置費用はB社が安いなどしっかり確認して、その見積もりを見せながら交渉してみるのも費用を抑えるための有効な方法になります。

2、まとめ

そう度々LAN工事をする機会もないので、費用と言われてもピンと来ない方もいらっしゃるかと。費用の相場はある程度決まっているものの、項目や単価などはしっかり確認しておく必要があります。その上で、費用の交渉を行うと効果的です。また、工事を契約する段階で材料が用意できるのかも合わせて検討しておくと、工事費用を抑えることができるのではないでしょうか。

 

 


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