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無線LANルーターの選び方のポイントと費用別おすすめ機種紹介
ノートパソコン、スマホ、タブレットの急激な普及に伴い、ご家庭は勿論、オフィスでも無線LAN(Wi-Fi)を導入するケースが増えてきています。その無線LANのネットワーク構築の際に絶対に必要な機器が ”無線LANルーター” です。
無線LANルーターに関しては、各メーカー様々なタイプの商品が販売されており、実際どれを選んで良いのか分からなくなることが多々あるものなのです。ここからは、その数ある無線LANルーターを選ぶときのポイントと合わせて、費用別のおすすめ機種をいくつかご紹介いたします。
▶目次
1、無線LANルーターを選ぶときのポイント
無線LANルーターには様々なタイプの製品があり、形状・機能など似たような形状していても価格が異なることがありますよね。そこで、無線LANルーターを選ぶとき、どこに注目すれば良いのかポイントを説明いたします。
無線LANルーターを選ぶ際には、
➀通信規格
➁最大通信速度
➂電波強度
と、この3つのポイントに注目して下さい。では、各々どういったことに注目するのか見ていきましょう。
➀「通信規格」
通信規格は、それぞれの機器がどのくらい性能を持っているか目安のための基準となり、その規格が ”IEEE 802.11” シリーズです。
無線LANの規格「IEEE802.11」は国際的な標準規格となり、通信速度や周期数の帯域の違いから
- 「11ad(イレブンエーディー)」
- 「11ac(イレブンエーシー)」
- 「11n(イレブンエヌ)」
- 「11a(イレブンエー)」
- 「11g(イレブンジー)」
- 「11b(イレブンビー)」
以上、現在では6種の規格があります。11adが最新の規格となりますが、11ac対応の商品が主流になっています。
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
IEEE802.11ad(11ad) | 6.7Gbps | 60GHz帯 |
IEEE802.11ac(11ac) | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11n(11n) | 300Mbps | 2.4G帯/5GHz帯 |
IEEE802.11a(11a) | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11g(11g) | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11b(11b) | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEEは上位の(より新しい)規格の方が通信速度は早くなっています。現在販売されている無線LANルーターは、上記の規格をできるだけカバーすることで、接続できる子機の種類を豊富にしようとしていますが、自分のPCが適合していなくては意味がありません。また、周波数帯が異なる場合も使用することができません。なので、「購入しようとしている無線LANルーターが、使用するPCなどの機器に接続可能な通信規格のものなのか」ということに注意して選ぶ必要があります。
➁「最大通信速度」
一般的に、無線LANルーターの最大通信速度は「理論値」という表記があります。これは、「この製品が採用している規格では理想的な環境が整えば、理論的にこれくらいの通信速度が出せるだろう」という意味です。あくまでも理論値なので、使う環境によって変わってくることもありますが、ほぼ同じ条件で選ぶ製品に迷うなら、最大通信速度が速い方を選ぶことをおススメします。
➂「電波強度」
電波強度というのは、アンテナの性能のようなものです。無線LANルーターが発する電波は性質上、障害物や他の電子機器の影響を受けて弱まり、遠くまで届かない、などのように通信速度が低下する場合があります。
無線LANルーターには、一般的な家庭用の「ノーマルタイプ」と、ノーマルでは電波が届きにくい場所でも使用できる「ハイパワータイプ」があります。製品によってはノーマルなのかハイパワーなのか分かりづらいものがありますので、
購入の際には問い合わせておくと良いでしょう。オフィスで使用する場合は、「ハイパワー」を選ぶ必要があります。
以上、3つのポイントに注意して選ぶことが大切です。
それでは、次の項で無線LANルーターの費用別おすすめ機種をご紹介してまいります。通信規格など明記しておきますので、参考にご覧ください。
2、費用別のおすすめ無線LANルーター紹介
ここからは、「5,000円以下」「5,000~10,000円」「10,000円以上」の3つの費用帯に分けておすすめ無線LANルーターをご紹介してまいります。
◇「5,000円以下」のおすすめ機種
I-O DATA 「WN-G300R3」
通信規格11n(2.4GHz)で最大通信速が300Mbpsに対応した無線LANルーターです。電波が届く目安は、戸建ては2階、マンションなら3LDKと、ハイパワーアンテナの搭載で、オフィスでも快適なネットワーク環境が構築できます。
無線LANルーター買い替えの方なら、ボタンを押すだけで設定がコピーできる「Wi-Fi設定コピー」機能を搭載しているため、買い替え後の面倒な再設定は必要ありません。
BUFFALO 「WSR-300HP/N」
この価格帯で一番人気の無線LANルーターです。通信規格11n/g/b(2.4GHz)で最大通信速度300Mbpsに対応してます。特徴として、機能的なスタンドを利用することで「縦置き」、「横置き」、「壁掛け」のあらゆるシーンに合わせた設置方法に対応できます。設置場所を限定しないため、デジタル機器との接続が容易になり用途が広がります。
ELECOM 「WRC-F1167ACF2」
超高速規格 11ac(867Mbps+300Mbps(理論値))に対応し、今までにない超高速通信が可能です。コンパクトなので場所をとらず、心配される不安定さも感じることがないため快適に使用することができます。
設定アプリの「スカイリンクセットアップ」で各設定ページの説明動画を見ながらかんたんに初期設定が行えます。
◇「5,000~10,000円」のおすすめ機種
BUFFALO 「WSR-1166DHP3」
超高速規格11ac&2×2アンテナ対応の高速無線LANルーターです。5GHz帯では最大866Mbps、2.4GHz帯で最大300Mbpsの高速通信が可能です。さらに、インターネットポートがGigabitイーサネット(1000BASE-T)に対応しているので光回線を使っている方に最適です。
また、子機側の位置や距離を判別し、電波を適切に届けることで、転送速度・安定性を向上させる「ビームフォーミング」に対応しています。
TP-Link 「Archer C1200
超高速規格11acに対応した1200Mbpsの高速無線LANルーターです。5GHz(867Mbps)と2.4GHz(300Mbps)のデュアルバンドで、オンラインゲームやビデオストリーミングも快適です。
高度な接続技術を備えた3本の外部アンテナにより、遠距離でも素晴らしいスピードを保つことができます。つまり、大きな大規模なオフィスでも信じられないほどのワイヤレス通信と信頼性を楽しむことができます。
NEC 「Aterm PA-WG1200HS」
通信規格11ac対応の無線LANルーターです。11ac対応により、従来の11n (300Mbps)対応の製品と比べて2倍以上の通信スピードを楽しめます。内臓アンテナ型である点やコンパクトな本体、低価格が魅力的なルーターです。
また、データの通り道であるストリームが1から2×2になる2ストリーム(2×2)に対応。これによって安定した通信を実現します。
◇「10,000円以上」のおすすめ機種
BUFFALO 「WHR-1166DHP2/N」
インターネットポートに最大伝送速度1,000MbpsのGigaポートを搭載。インターネットポートが100Mbpsのポートの場合では、活かしきれない11acの速度を、十分に活かしたWi-Fi通信ができます。
アンテナ内蔵型で、独自のアンテナ設計により安定した通信と快適な飛距離を実現しています。特に5GHzは快速で、セットアップや設定の変更は、スマホアプリを使って簡単にできます。
NEC 「Aterm WG2600HP2」
NECの無線LANルーターで定番Atermシリーズの11ac対応ハイエンドモデルです。5GHz帯と2.4GHz帯ともに4ストリーム(4×4)対応。これにより5GHz帯・11ac通信は、従来の3ストリーム11acの約1.3倍となる最大1733Mbpsの超高速通信が可能に。
超小型サイズながら360°全方位へ電波を飛ばせる「μSRアンテナ」は、アンテナ間の干渉を抑制するシステムとともに、アンテナ性能を高める技術です。
BUFFALO 「WXR-1900DHP2」
超高速規格11acの採用により、従来の11nに比べ約2.8倍の高速転送速度を実現。従来規格11n/a/g/b搭載機器も接続できるので、お持ちの無線機器を買い替えることなく、手軽に快適な無線LAN環境を整えられます。
アンテナの角度を変えて電波の向きを、環境に最適化できる3本の「大型可動式高感度アンテナ」を採用。Wi-Fi以外の機器から出るノイズを自動で検知して回避する「干渉波自動回避機能」や空いている電波帯(バンド)に自動で誘導してくれる「バンドステアリング」と快適に使うことができます。
3、まとめ
無線LANルーターを選ぶポイントと、費用別のおすすめ機種の紹介でしたが、機能が向上すると価格も高くなることがご理解していただけたかと思います。特に最近の主流は通信規格11acに対応しているものが多く、超高速通信が可能になっています。
オフィスの規模によって選ぶルーターも変わってきますが、選び方のポイントでも見ていただいた通り、選んだ機種がお使いになるPCなどの機器に対応しているかどうかはしっかり確認しておきましょう。